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新入りのクワズイモに、もてあそばれる日々

plants裏鑑賞部部長は、今年の夏に8年近く連れ添った「モンステラ」と別れて、

新たな同居人として「クワズイモ」を迎え入れた。部長の背丈162センチよりも

少し大きく、一枚の葉っぱの大きさは手の平6つ分くらいはある。部長がこれまで

育てた植物の中では最もビッグサイズである。

このクワズイモとは一目惚れで、すぐに購入を決めた。優雅に腰をそらせた

葉っぱの茎が、イナバウワーを連想させることから「イナちゃん」と名付けた。

買ってきて早々に、花が咲いた後のグリーンのふくらみからトウモロコシの

ような赤い実が顔を出すハプニングが起こった。

 

実に栄養をとられて、葉っぱが弱るといけないと思い早々に切って捨てて

しまったのだが、実を乾燥させて土に植えると葉っぱが出てくるそうだ。

クワズイモは、成長が早いことから別名「出世芋」とも呼ばれ、お店や企業のオープン

などの際に縁起物の観葉植物として贈られることが多いという。

キュッと葉っぱをロール状に巻き付けた状態で出てきたかと思うと、翌日には徐々に

ゆるんで、もう葉っぱが開いているのだ。

 

植物と人間は言葉を交わさないが意思の疎通はできる。イナちゃんが新しい葉っぱを

生みだそうといきんでいる時には部長も出産するかのようにお腹が痛くなり、イナちゃんが

水が足りなくなると部長は無性に喉が渇いてくるから不思議だ。

大きい植物のほうが、人間と共鳴する力が強いように感じる。

クワズイモは大きいので、水やりなどけっこう世話が焼けるのだがどっしりと構えて、

枠にはまらずに伸び伸びと自分の思うままに生きている姿を見ると、そういう苦労も

忘れて、ただただうっとりと見とれてしまう。

部長にとって、生き方上手な、よきお手本になりそうだ。

 

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